こんにちは、ペロンです。
フランスには冷凍食品の専門の、ピカール(PICARD)というスーパーがあります。
ピカールは冷凍食品だけしかなく、野菜、お魚、お肉、一品料理、デザートまで、何でもあります。
日本では高級冷凍食品スーパーとして進出しているようですね。
ちなみに私はつい最近まで、日本にピカールが進出していることを全く知りませんでしたw
そう、ピカールはフランスの普通の冷凍食品屋さんですw
そんなピカール、野菜、お魚、お肉、一品料理、デザートまで、何でもあります。
お値段は、商品によってはすこーしお高めで、安くはないといった感じ。
でも基本的にそんなに高くないです。
ラザニア | €2.5 (約338円) |
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サーモンのパイ包み焼き | €16.70 (約2255円) |
冷凍ホタテ 400g | €10.95 (約1478円) |
ラズベリーのタルト | €5.3 (約716円) |
ブロッコリーのピューレ(ペーストみたいなもの) | €1.7 (約230円) |
(参照URL:PICARD)
€1=135円と仮定し、日本円にすると高く感じますが…
フランスでは€1=100円のような感覚です。
ラザニア €2.5は250円、
サーモンのパイ包み焼き €16.70は1670円といった感じ。
元々物価が高いフランス、やはり高い!高級なのか!?と思われそうですが、決して高級スーパーではありませんw
ピカールは、フランス国内に約900店舗あるぐらい、超一般的な冷凍食品屋さんなのです。
きっと冷凍食品の輸送代がかかるので、その輸送コストのせいで日本では価格が少し高いのだと思います。
そんなフランスでは、冷凍食品を多用する家庭がかなり多いです。
フランス人がどれだけ冷凍食品を摂取しているか、国別で一人当たりの冷凍食品消費額を見てみると…
1位 カナダ | $122 (約14030円) |
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2位 イタリア | $118 (約13570円) |
3位 アメリカ | $116 (約13340円) |
4位 イギリス | $111 (約12765円) |
5位 ドイツ | $94 (約10810円) |
6位 フランス | $75 (約8625円) |
7位 日本 | $44 (約5060円) |
(参考URL: 冷凍食品市場の現状)
フランスは6位にランクイン!
フランスよりもずっと冷凍食品の消費量が高い国々もいっぱいあるのですね!
日本の一人当たり44ドルに対し、フランスは75ドル。
日本人の約1.7倍は冷凍食品を食べているのです。
かなり冷凍食品が一般的なのですね~。
そんなフランスで、どうして冷凍食品がここまで一般的なのか?
理由や背景についてまとめてみました。
フランスの家庭は共働きが一般的だから
フランス人の両親は共働きが一般的です。
専業主婦があまり居ない社会で、子供を生んでもほとんどの人が復職をします。
フランスの合計特殊出生率(女性1人が生涯に産む子どもの平均数)は2.01で、日本の1.42よりずっと高い。ヨーロッパではアイルランドに次ぐ2位だ。就業率85%と働く女性が多い一方で、子どもは多く産まれている。どうしてそれが可能なのか。
(参照URL:東洋経済オンライン)
そう、フランスは日本よりも出生率が高いが、それでも女性の就業率が85%。
多くの家庭の両親が共働きなのです。
でももし、共働きが一般的であるなら…
当然家事は誰がやる?という問題が発生します。
家事と言っても色々ありますが…
料理は手間もかかるし、片付けも面倒ですよね。
もし共働きで子供の世話もしないといけないなら、ご飯を作っている余裕なんてありません。
そんなときに役立つのが冷凍食品!
酷い人だと、夕飯はチンだけ!なんて人もいます…
大きなスーパーでは、週末に冷凍食品を買い溜めている家族なんかもよく見ます…
こちらの本では、「フランス人はなぜ仕事と子育ての両立が上手なのか?」というテーマについて書かれています。
こちらの本はかなりオシャレな感じに書かれていると思いますが…w
要は、子供の食事を手抜きしようが何だろうが、別に問題視される社会ではないのです。
「日中働きに出て、冷凍食品で夕食を済ませるなんて!」と日本でとんでもない人と思われてしまいそうですが、フランスでは家庭によってはそれが普通なのです。
それより、両親が共働きでいる事のほうがよっぽど重要視されていると思います。
冷凍食品でチンだけ、という習慣が立派に市民権を得ているのですね…
フランス人は実は美食家ではないから
フランスと言えば…
多くの人が「美食の国!」というイメージがあるのではないでしょうか?
私もそう思っていました。
実際、フランスの食文化は素晴らしいです。
フランス料理はユネスコの無形文化遺産に登録されています。
フランス料理は「食の伝統」として、2010年にユネスコの無形文化遺産に登録されています。
一国の料理が無形文化遺産に登録されるというこの画期的な決定は、すべてその前年の2009年国際農業見本市の開幕式で、サルコジ大統領(当時)が、高級フランス料理の無形文化遺産登録を目指してフランスが立候補すると発表したことに始まります。
今も増え続けるレシピの集大成の中から選ばれる料理、地元産を中心とした質の高い素材の購入、様々な素材の味覚のハーモニー、料理とワインの絶妙な組み合わせ、テーブル・デコレーション、そして食事中の独特の所作(食卓に供されるものを味わい、その香りを楽しむしぐさ)をも含めた前菜からデザートに至るフルコースの料理に、栄誉が与えられたのです。食卓を囲んで楽しいゆったりとした時間を過ごすことは世代から世代への受け継がれている習慣で、フランス文化の形成をする重要要素になっています。
(参照URL:フランス料理はユネスコの無形文化遺産)
でも…
美食というのは高級フランス料理の話。
実際普段フランス人が食べているものは、もちろん高級フランス料理なんかではありません。
かなり質素な食生活をしているし、本当に美食家なのか?と疑問に思います。
こちらの本では、フランス人(パリジャン)の質素な粗末な食生活の様子が書かれています。
多くの家庭でパン・チーズ・ハム・肉・ポテト・甘いものばかりを食べていて、野菜はほとんど食べません。
病気レベルで偏食の人も多いし、フランスにたくさんある野菜も「食べたことない」と言う人がかなり居ます。
フランス人はスパゲッティのアルデンテもわからないので、パスタはいつもノビノビ状態…
フランス人全員が美食家と思ったら…残念ながら、そんなことはありません。
実際パリには、高いのに全然美味しくないレストランがたっくさんあります。
本当、まずくて食べられないレベルのオムレツが€17(約2295円)だったときはしびれました。
どうやったらこんなまずいオムレツを€17で出せるのか…
実際あまり良いものを食べていないからか、現在フランスでは肥満化が問題になってます。
そりゃ、パン・チーズ・ハム・肉・ポテト・甘いものばかり食べてたら肥満になりますよね…
本当は美食家ではないフランス人…
別にレンジでチーンだけでも全然問題ないのでしょうね。
美味しいものを食べるより、日々共働きで疲れているので手軽に済ませたい、というのが現実だと思います。
日本の両親は頑張りすぎなところがあるので、フランス人のように上手に手を抜ける環境は悪くないですが…
共働き先進国といわれるフランス、色々と副作用もあるように思えます。
やはり物事、良いことも悪いことも表裏一体だなぁと思ったペロンなのでした…
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