こんにちは、ペロンです。
フランスは高福祉国家・医療先進国だと思われている人も多いのでは?
そのはず…フランスは日本に比べて税金高く高福祉国家だと言われています。
お給料にもよりますが…
給料天引きで何やかんや給料の30%~40%が天引きされて、そこから別途、所得税と住民税を支払います!
まぁ、とにかくすっごくお金を取られるのです…
しびれますね。
でもでも、それだけ税金を払っているので、医療制度も優れている!無料!と思っていたのですが…
ちょっと残念ポイントがいっぱいありました!
実際、全てが無料になるわけではないし、正しく制度を理解していないと、損してしまうことがたくさんあります!
そこで、フランスのお医者さん事情で勘違いしてたことや、知っておくべき、気をつけるべき点をまとめました。
Contents
セキュリテソシアルで全医療費のカバーされない!
セキュリテソシアル(Sécurité social)とはフランスの社会保障制度のこと。
(以下セキュ)
セキュは本来医療費の70%を負担し、残り30%は自己負担になります。
この自己負担分をカバーするのが、任意保険のミュチュエル(Mutuelle)なのです。
この任意保険ミュチュエルは、多くのフランス人が加入しています。
ミュチュエルに加入していると残りの30%が払い戻しされるので、結果100%自己負担が無くなるのですね。
つまり、セキュにお金を払う(税金を払う)だけではなく、ミュチュエルにも加入しておく必要があります。
でないと、医療費の一部は自己負担になってしまいます。
でも医療費が高い場合、ミュチュエルがどこまでカバーしてくれるのかよくわかりませんよね?
それは病状と場合によります。
ミュチュエルに加入していても、全て払い戻されて、医療費が無料になるわけではないのです…
医療費タダになるお医者さんと、自費が発生するお医者さんがいる!
これ…私は本当だまされたと思いました…
フランスのお医者さんにはセクター1、セクター2、セクター3がいて、それぞれ診察料金が違います!
これはセキュとお医者さんとの所属、契約の違いによるものです。
セクター1 | セキュ所属の医者で、セキュの定めた料金で診察 |
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セクター2 | セキュ所属の医者で、医師が自分で診察料を決める |
セクター3 | セキュ非所属の医者で、全て患者の自己負担で診察 |
このように医者によって料金設定が全く異なります。
ということでセクター1が一番安く済み、25€で診察してくれます。
私は何も知らず、フランス語も自信なかったので、いつも英語がしゃべれるセクター2お医者さんのところに行っいました。
一般医(Médecin Généraliste、内科みたいな医者)で毎回65€も払ってたら、「何でそんなに高いの!?」と…旦那がびっくりしていました。
しかもその医者、英語しゃべれるとか言って全然英語がしゃべれない人でした。
このように、セクター1では€25で診察できますが、セクター2、3のお医者さんはべらぼうに高い値段設定をしています。
この前産婦人科の予約をしようと思ってお医者さんを探してたら、なんと1回の診察100€(約13000円)のお医者さんが居ました。
ちょっと話すだけで100€ってどういうことなのでしょうか…
セクター2でも、セキュが定める診察料の7割は払い戻しされます。
その後ミュチュエルが払い戻しをしますが…
あまりに医療費が高いと、全額返金はされないので注意しましょう!
セクター3は全て自己負担、払い戻しは一切ありません!
セクター3のお医者さんに行ったことないので、どんな感じなのかわかりません。
でも、全部自己負担だから行くことはないと思いますw
かかりつけ医登録をしないと払い戻し額が低い
フランスでお医者さんに行く場合…
自分を診察してくれる一般医(Médecin Généraliste)かかりつけ医(Médecin traitant)の登録をしておくことが重要です!
上記のように、セクター1、セクター2にかかる場合、このかかりつけ医の登録はマスト。
これをやっとかないと、セキュで7割払い戻しがされず、払い戻し額が低くなります!
通常、70%払い戻しされるものが、30%しか払い戻されないので要注意!!!
予約待ちが長すぎ!
当然皆、安く済むセクター1の医者に行こうとするので、予約がいっぱいで取れないことが多いです。
初診だと「うちはもうすでに多くの人が通っているから、初診は受け付けません」とか言われることも!
一方、経験上セクター2はわりといつでも予約できると思いました。
高いから誰も来ないのだと思いますw
やっぱり皆、高い税金払っているのに追加で料金払いたくないのですw
ちなみに、眼科、歯医者は半年待ちとか当たり前らしいです。
まだ行ったことがないのでよくわからないのですが、どうしてそんなに待たされるのでしょうか…
完全分業の医療制度でめんどくさい!
フランスの医療制度は、完っ全に分業制です。
例えば耳鼻科に行って血液検査をし、薬をもらう場合。
日本の場合
・町の耳鼻科に行く。
・お医者さんから薬の処方箋をもらう
・薬局へ
こんな感じでかなりスムーズですよね?
しかしフランスの場合は、こんなにスムーズに行きません…
フランスの場合
・まず一般医に見てもらい、血液検査のラボと耳鼻科専門医へ行くための処方箋を出してもらう。
・処方箋を持って血液検査のラボに行く。
・耳鼻科専門医の予約を取る。
・処方箋を持って耳鼻科専門医に行く。
・耳鼻科専門医がお薬の処方箋を出す。
・薬局でお薬をもらう。
・一般医へ行き、経過確認のための診察をする。
ちなみに一般医の処方箋なしに直接専門医に行くと、追加料金取られてしまうので注意!!!
そして血液検査のラボ以外は必ず事前予約が必要です!
いいお医者さんを探すのが大変!
私がかかっていた最初にかかったお医者さんは、絶対ヤブ医者でした。
「原因がわからない」と言って何回も来させて、何回も彼に診察させてしまい…
たくさんお金払ってしまいました…
このように、わからないわからないと言い、何度も来させるお医者さんには注意。
フランス人旦那でさえ、いいお医者さんを探すのが大変と言っていました。
どうやっていいお医者さんを探せるんですかね?w
こんな感じで、フランスの医療制度は知らないと損するトラップが結構多いのですw
ちなみに私は全部経験済み、医療費をかなり損しています!w
色々めんどくさいし、時間かかるし、いろんな場所にいかないといけないし…
フランスのお医者さんは、あんまり気軽に行ける感じではないとつくづく思うのでした。
皆様もお気を付けてくださいね!
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