フランスの実態

本当にフランス人は10着しか服を持たない?パリ在住者の感想まとめ




こんにちは、ペロンです。

「フランス人は10着しか服を持たない」という本を読んだことありますか?

日本では結構有名で、「フランスといえば…この本のイメージがある」という方も多いのではないでしょうか?

私は先日初めて読んでみました!!

 

単行本はこちら!

さくっと読める漫画版もあります。

私は漫画版をKindleで読みました。

これは一個人の感想なのですが…

ペロン
ペロン
ふむふむ、なるほどね~
ペロン
ペロン
え?wwwちょwwww

と思うことが、いっぱい詰まっていました!w

一部は納得できましたが、一部は突っ込みどころ満載…www

 

今日はこの本を読んでみた、一パリ在住者の感想をまとめてみました。




本のあらすじ、概要

この本は、主人公のアメリカ人女性が経験した「フランス流の上質な暮らし方について」まとめられています。

パリにやってきたアメリカ人留学生のジェニファー。
由緒正しきフランス貴族、ムッシュー&マダム・シックの邸宅にホームステイすることに。
そこでマダム・シックから伝授されたのは、目からウロコの「本物の上質」な暮らし。
お金をかけず、でも心豊かに、毎日を楽しく生きる秘訣とは?

引用:AMAZONのあらすじ

タイトルは「10着しか服をもたない!」と服にしか言及していませんが…

ファッション以外にもフランス人の暮らし方について書かれていました。

この本のKindle漫画版は149ページしかないので、さくっと読めます。

 




「ふむふむ」と思ったポイント

皆同じ服をしょっちゅう着ている

この本で筆者は「フランス人は、しょっちゅう同じ服をきている!」と言っています。

確かにフランス人はそんなに服を持っていないと思います。

 

筆者は後に「フランス人は少ない服でオシャレを上手に楽しんでいる!」と言っていますが…

まあ正直、別に同じ服を着ていても、誰も何も気にしていないんですw

しょっちゅう同じ服を、長く着倒すので…

脇とかに穴が開いている人、結構居ますよw

ペロン
ペロン
服が擦り切れるほど着てるということか!??ww

 

でもまた新しく買うのではなく、縫って使い続ける。

フランスはお給料も高くないので…すぐに新しいものを買うという発想ではなく、壊れたらまず直します。

私はフランスに来て、ここまで服を着倒す人たちを初めて見ました。w

 

パリのアパートのクローゼットは狭い

「確かに…!」と思ったのが、パリのアパートのクローゼットは狭い!

そもそもパリは、日本の東京都世田谷区ぐらいの大きさしかありません。

なので、ほとんどの人がアパート住まいです。

(日本語で言うと、マンション暮らしですね)

広いアパートだったとしても、やはりクローゼットはそんなに大きくないのです。

 

そうなると、服を溜め込む事は出来ません。

思ってみれば私自身も、日本に住んでいたときよりも持っている服がすごく少ないです。

断捨離せざる終えない住居環境だと思います。

 

すごく参考になる断捨離術

服が溢れてて、目の前に服がいーっぱいあるのに…

ペロン
ペロン
着る服がない!

と思った経験、ありませんか?

私はしょっちゅうありました…

 

でも本当に着ている服って何着ぐらいありますか?

案外少ないのではないでしょうか…?

ペロン
ペロン
フランスに居ると、服装とかどうでも良くなるからかもしれないけどw
ペロン
ペロン
皆人のことなんて気にしていないしw

 

筆者はこの本で、10着を選ぶコツやテクニックについて言及しています。

女子
女子
服に溢れていてどうしようもない!!
女子
女子
服が捨てられない!

と言う人には、とても参考になる断捨理術がたくさん詰まっていると思います。




「うーん?w」と思ったポイント

「1年通して10着しか服を持たない」、という話ではない

私はこのタイトルを見たとき、

ペロン
ペロン
え?w 嘘でしょ?フランス人めっちゃ服持っているじゃん?
ペロン
ペロン
10着しか服を持たないって、また極端な

と思っていました。

 

そしてこの本の筆者は、「シーズンごとに10着を選ぶ、入れ替える!」と言っているのです…

てことは、

春:10着
夏:10着
秋:10着
冬:10着

計40着ということで、結構服買っていますよねw

全てを入れ替えないとしても、結構点数多いなぁと思います。

 

春夏:10着
秋冬:10着

でも20着。

ペロン
ペロン
結構服持ってるじゃんw

 

貴族の生活をしている人のほうが稀

この本で、主人公はフランス貴族の家にホームステイしています。

そこでの経験があたかもフランス人の一般常識!のように書かれていますが…

むしろ、フランス貴族の習慣のほうが珍しいです。

 

そもそも、現在のフランスの法律上、フランスに貴族は存在しません。

フランスは現在共和制であり、国民は皆平等で身分の差別はないとされているからです。

でも、L’association de la noblesse françaiseという貴族の末裔の組織があり、貴族の末裔とされる人たちはこの団体に属しています。

メンバーは約6000人なんだとか。
(参照URL:L’association de la noblesse française

 

それに対し、フランス全国民の人口は約6,718万人。

ほとんどの人たちが一般庶民で、貴族の人たちの生活のほうが珍しいのです。

(参照URL:外務省HP

 

また、本書はフランスの食文化についても触れています。

筆者
筆者
毎食栄養あるものを手作り!
筆者
筆者
毎晩豪華なディナー!!

と言っていますが、実際全然そんな事ないのでは?と思いました。

 

というのも、フランスは共働き家庭が圧倒的に多く、そんな手の込んだこと、やってる時間ないのですw

 

日本に進出した冷凍食品会社「PICARD」はフランスでもすごく一般的。

フランス国内でも約900店舗あります。

共働きで時間がない家庭が多いため、冷凍食品はかなり重宝されているのです。

 

家庭によっては、夕飯はチンだけ…なんて家庭も珍しくないですよ…

こちらの本では、割とザツな食生活をしているパリジャンの様子が、詳しく書かれています。

貴族の末裔の家族の生活がフランスでの常識!と言われると…そんなことはありません。

フランス人も一般庶民の生活は普通だし、地味ですw

 

アメリカダメ!フランス最高! それって本当?w

どうも…

この本の筆者のフランス崇拝な感じが否めないと思います。

筆者
筆者
アメリカのあのファッションは何なの!?
筆者
筆者
だらしないお腹が見える服装!許せん!
筆者
筆者
腰パン、水着みたいな格好!許せん!

みたいな感じ。

 

フランスでそんな人がいないかというと…全然居ますw

夏場だと、ブラジャー丸出しのスケスケの服を着ていたり、

ヒップが丸出しのショートパンツを履いている子、居ますよwww

特に夏は日光浴を楽しむ人が多く、日焼をしたいがために水着姿や下着姿(?)で公園で寝っころがって居る人がたくさんいます。

 

また、フランスのニュースキャスターは清楚できちんとしてて…素敵!と言っていますが…

フランスのニュースでお天気コーナーとかに出てくる人…

バカンスの後とかだと、まだらな日焼のままフッツーにテレビに出ていますw

 

ペロン
ペロン
…本当に素敵?w

 

フルーツと野菜…皆本当に食べている?w

これは私がフランスに約2年半住んで、つくづく思うのが…

ペロン
ペロン
皆野菜を食べない!!!

もうね、本当に全然野菜を食べないのです!!!

 

もちろん人にもよりますが、日本人に比べると圧倒的に野菜を摂りません。

フランス人の野菜摂取量は1日約139g、これは日本人より100g以上少ないんだとか。

食べてもお米とかポテトばっかりです…

(参照URL:一般社団法人 Jミルク

 

フランス人がバランスのいい食事をしているかというと、そんなことはないですw

個人的には日本人のほうがよっぽど食事に気をつけているなぁと思います。

 

上質な服を少数?

そもそもお給料が少ないフランス人。

2015年の日本の平均年収が420万円に対し…

2015年の平均収入は手取り€20540。

€1は100円のような感覚なので、手取りは年間205万しかもらえていないような感覚です。

日本に比べるとものすっごい少ないのです。

しかもフランスの場合、この手取りから所得税と住民税を別途支払うので、手元に残るお金って本当に少ない。

こちらの記事にフランス人の収入について言及していますので、ぜひご参照ください。

 

この本では上質な服を少数そろえてオシャレを楽しむ!と言っていますが…

そもそも、ブランド品やオートクチュールを持っている人なんて、本当にわずかな人しか居ません。

別に高くないし上質でもないけど、あまり服を持たずに同じ服をしょっちゅう着ているのが現実です…w




どうも筆者のフランス崇拝がすごくて、何でも「フランスはすごい!」と書かれていますが…

ちょっと美化しすぎてて、うーんと思うポイントが多かったですw

でも、フランスの暮らしぶりを紹介している本ではなく、質素に少ないもので満足できる暮らしを提案している本だと思うと、共感できるポイントが多かったです。

確かに、何でも新しいものを買いまくり、すぐ捨てる生活よりは、少ないもので満足できる生活のほうが良いですよね。

生活を見直すための本だと思うと、素晴らしい本だと思います!

 

興味が湧いちゃった人は…ぜひ読んでみてはいかがでしょうか!

 

 

ペロン
ペロン
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