こんにちは、ペロンです。
フランスというと欧州の中でも大国の一つ。
経済も発展していて、大企業もたくさんあります。
世界の名目GDP(USドル)ランキングによりますと、フランスは世界第7位のGDPを誇ります。
世界的に見ても、大きな経済大国であるという見方が出来ますが、そんなイメージとは裏腹に実は失業率がかなり高い国なのです。
世界の失業率ランキングによりますと、フランスの失業率は約10パーセント!
日本の失業率は約3パーセントなので、いかに失業率が高いか…よく分かりますよね。
このような状況なので、就職はフランス人でさえかなり苦労します。
しかもフランスの社会は「やったもの勝ち」、「言ったもの勝ち」といった風潮があり、とにかく行動を起こさないとなかなか就職はできません。
そんなフランスの就職事情・私の経験談をまとめました。
Contents
フランスの雇用形態について
CDI 無期限労働契約
CDI(Contrat de travail à Durée Indéterminée の略)は無期限労働契約を指します。
日本語で言うと、終身雇用のようなもので、一旦雇うと会社としてはクビにできません。
会社側はこの契約で採用するのに、かなり慎重になります。
CDD 有期限労働契約
CDD (Contrat de travail à Durée Déterminéeの略)は有期限労働契約を指します。
日本語で言うと、契約社員さんのようなイメージです。
産休代理、期間限定のプロジェクト応援、季節的な労働(バカンスシーズンのリゾートなど)などに使われることが多いです。
CDIとは違い、一定の契約期間だけ働きます。
Stage, Apprenti(見習い・インターンシップ)
日本語にすると職業体験や研修といったところでしょうか。
フランスの大学はインターンシップ(Apprenti)が必須のところもあります。
この職種、基本は「勉強させてもらっている」との立場になるので、お給料はほとんどありません。
謝礼程度ですね。
職を勝ち取るためのポイント
とにかく片っ端から求人を見つける
失業率の高い国なので、とにかく数を当たったほうがいいと思います。
片っ端から求人サイトを見ましょう!
そして少しでも興味がある、行けるかな?と思ったら応募してみることをおススメします。
私がよく使っていたフランスの求人サイトは、Apec、Indeedですね。
日系のフリーペーパーをチェックするのもありだと思います。
パリだとレストランやスーパーによく置いてあります。
とにかく探して、応募してみましょう。
求人がない会社でも履歴書を送ってみよう
「あの会社に就職したいのに…求人がない」なんてこともあります。
もし気になっている会社があるのであれば、履歴書を直接送ってみるのもアリだと思います。
会社によっては求人を公開していない場合もあり、興味がある会社であれば、直接会社に問い合わせて問題ないと思います。
前述の通り、フランス社会は「やったもの勝ち」、「言ったもの勝ち」。
フランスの就職は行動したもの勝ちです、遠慮せずにどんどん自分からチャンスを取っていきましょう。
コネはフル活用しよう
実はフランスは筋金入りのコネ社会…
日本も相当コネ社会だと思っていましたが、フランスのコネ社会っぷりは比になりません。
そもそも、「コネ=すでに知っている人のおすすめ」のような良いイメージがあり、悪いものだと捉えられていないのです。
良いお医者さんに見てもらうのもコネが必要、何か便宜を図ってもらうときもコネが必要…
そんなフランスのコネ社会で、就職においてもコネはすごく有効です。
遠慮せずに友達、親戚のコネを使いましょう!
日本だとコネは悪いイメージがありますが、こちらはそんなことありません。
使えるものはどんどん使いましょう!
採用されるときに注意するべきこと
もし晴れてどこかに採用してもらえることになったら…
・休暇日数の確認
・賃金とボーナス
この2つは必ずよーく確認しておきましょう。
契約を結んでから、内容をひっくり返そうとするのはかなり難しいです。
世の中色んな雇用主がいますが、「外国人だからわからないだろう」とどさくさに紛れてSMIC(最低賃金)で雇おうとしてくる会社もあります。
(SMICについてはこちらを参照ください→SMICとは)
契約後困ることがないように、十分納得した上でサインしましょう。
フランス企業就職経験者、ペロンの心得
遠慮するな!使えるものはどんどん使う!
フランスでの就職活動は使えるものをどんどん使いましょう。
前述の通り、フランスは「やったもの勝ち」、「言ったもの勝ち」な風潮があり、自分の要求は自分で通さないと正直生きていけません。
どんどん人脈を広げて、「私就活中なの!」「(あなたの会社)何かポジション探していないかな~?」とアピールしましょう。
求人以外に何かポロッと…舞い込んでくるかもしれませんよ!
自信満々で話す!
こちらの人たち、いつもかなり自信満々に話します。
何ならできない事もできるぐらいの勢いで話しますからねw
面接は緊張してしまいますが、自信無さそうな雰囲気・おどおどした雰囲気の人は採用してもらえません…
いくら仕事の内容や、それまでのキャリアが素晴らしくても、自信無さげ=自分に自信がないと思われてしまいます。
「こんな優秀な私を採用しないの!?」ぐらいに堂々と行きましょうw
不採用でも大丈夫!それが普通!
不採用だったとしても落ち込まない!
どんどん次に行きましょう。
不採用だからって一生そこで働けないとは限りません。
今回ご縁がなかっただけです。
それに慣れない土地で就職活動しようとしているわけで、何も経験がない場合は色々手間取ったり、失敗してしまうこともあると思います。
でも練習だったと思い、次の会社応募に生かしましょう。
それに現地のフランス人でさえ、転職や就職活動は6ヶ月ほどかかるそうですよ。
ながーい時間がかかるのはあたりまえです。
フランスで就職するには、それなりの根性、気力が必要です。
上手くいかなくてめげそうになっても「こんなもん!」と思いましょう!
そのうち、ご縁がある会社が見つかりますよ。
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