こんにちは、ペロンです。
先日私はモンサンミッシェルに行ってきました!
モンサンミッシェルと言えば、多くの人が一度が訪れたいと思っている超人気観光地ですよね。
私が行った時は連休中ということもあり、多くのフランス人、世界中の様々な国から来た観光客がいました。
そんなモンサンミッシェルには、名物料理があります。
それはオムレツ。
卵をメレンゲ状に泡立てて、たっぷりバターを溶かしたフライパンでふわっふわのオムレツを作ります。
外はしっかり焼き、中はふわふわ、とろとろといった感じの大きなオムレツなのです。
でもそもそも、なぜこの地でこのオムレツが有名なのでしょうか?
また、味は美味しいのでしょうか?
この名物オムレツに隠された歴史と事実をまとめてみました。
Contents
オムレツの歴史
このオムレツはモンサンミッシェルの修道院と深く関係があります。
モンサンミッシェルはフランス有数の巡礼地の一つで、多くの信者が巡礼に訪れていました。
現在はフランス本土とモンサンミッシェルの島をつなぐ橋が開通されていますが、以前は本土とは離れた場所にある完全な離島でした。
島に行くには干潮時のタイミングを見計らってすばやく行かないといけないのです。
また、このモンサンミッシェルの周りの海域は非常に浅く、潮が満ちると一気に水位が上がります。
タイミングを逃すと満潮にのまれてしまうのです。
このような条件下で、モンサンミッシェルに巡礼もできず、本土にも戻れず、海で溺れて命を落とした巡礼者が多くいました。
潮の満ち干きだけではなく、モンサンミッシェルにたどり着くまで道のりは消して容易なものではありません。
巡礼者は過酷な暑さや凍えるような寒さをしのぎ、食事にありつけるかわからない状態で長い間ただ歩み続けます。
要は、巡礼とは本当に命がけだったのです。
そんなモンサンミッシェルにたどり着くことが本当に難しかった時代があったのですが…
メール・プラール(La Mère Poulard 、プラールおばさん(お母さん))という人が、モンサンミッシェルで宿を営んでいました。
そのプラールおばさんは、命からがら、いくつもの苦難を乗り越えモンサンミッシェルにたどり着いた巡礼者を励まそうと、食事を用意しようとしました。
しかし、そもそもモンサンミッシェルの島自体もすごく小さく、何か食べれるものが豊富にあるわけではありません。
海に囲まれていますが、満ち干気の激しい地形のせいで漁業も難しく、肉も十分ではありませんでした。
そこでプラールおばさんは、簡単に手に入る卵を使って、何か食事を提供しようと考えました。
そして、卵だけでも満足できるようにメレンゲ状にして大きく膨らませ、大きなオムレツを作ったのです。
プラールおばさんの、巡礼者への敬意と優しさによって生まれた一品だったのですね~。
そのふわふわオムレツが、今もモンサンミッシェルの島内のレストランで食べる事ができます。
実は…まずい
上記のような歴史が背景にあり生まれた、ふわふわオムレツ。
実際…残念ながら、あんまり美味しくはありませんw
モンサンミッシェルのフワフワオムレツが有名だけど…
私も食べたことあるけど…
アレ…賛否両論分かれるよねw
私は美味しいとは思えず、前一緒に行った友達は「空気食べているみたい」と言っていましたw
あと一番信じられないのは値段な。
オムレツに€35超え(4500円以上)ってどういうこっちゃ。 pic.twitter.com/hzETbZyyJl— マダムペロン@パリ (@madameperon2016) 2018年11月3日
私、生クリームとかホイップ感のあるものが苦手なもんで、このオムレツのフワフワ感がどーにもこーにも苦手でした……
— あんずっこ@フランス夫と日本田舎暮らし (@allez_abricot) 2018年11月4日
私もモンサンミッシェルで食べましたが泡食べてるのかと思いました
日本にもモンサンミッシェルのオムレツ屋さんができたらしいですけどどうなんですかね— うび日本人初チリワーホリ中! (@ubi34981636) 2018年11月3日
いや、ほんと空気食べてるみたいですよねwまぁ経験として一度はアリですね!!
— じゃぱりじゃん (@Leon_san215) 2018年11月3日
私は食べたことがありますがあまり美味しくはなかったです。
— 出葉(てには)@イタリア移住準備中 (@forte_gentile) 2018年11月3日
本当に卵がふわふわすぎて、何だかエアーオムレツを食べているみたいなのですw
見た目がかなりドーン!と大きくインパクトがあるのに、口に入れると何も味もなく、食感もなく、何か空気を食べているような感じ…
まぁそもそも…
プラールおばさんが親切に、巡礼者のための質素な食事。
モンサンミッシェル島内にある限られた食品でひねり出した料理であって、別に豪華な食事ではないのです。
歴史を知らずに食べると、このエアーオムレツのクオリティの低さにはびっくりしてしまいますw
背景を知った上で、「当時の味はこんな感じだったのか~」と思ってくださいw
とんでもなく値段が高い
このふわふわオムレツ…
全然美味しくないし、メレンゲのおかげで空気がたっぷりで、エアーオムレツみたいなのに…
とんでもなく高いのです。
モンサンミッシェルにはこのプラールおばさんの名前を取ったレストランがあり、もちろんここでオムレツを食べれます。
が、しかしとんでもなく値段が高いのです。
まさかの、エアーオムレツに€35以上(約4500以上)wwww
パリでさえメイン料理に€35以上出す場合、かなり超豪華な食事が食べれます。
ここはただのオムレツ、しかもほとんど空気。
これはぼったくりとしか言いようがありません。
「ここでしか食べれないものだから…」と完全に観光客の足元を見ていると思いました。
元々巡礼者への優しさが溢れた食事だったのに…残念ですね。
ちなみにプラールおばさんの名前をとり、クッキーも販売されています。
フランスのお土産として、モンサンミッシェル以外の場所でも買えます!
とても美味しいです。
プラールおばさんが語る、伝統料理の秘訣の本もあります。
モンサンミッシェルに行く際、もしオムレツを食べるのであれば…
などと期待してはいけません。
食事としてのクオリティ、コストパフォーマンスは最悪です。
モンサンミッシェルの歴史や背景を知るための一つのアクティビティと捉えられれば、なかなか価値があるかも知れません。
気になった人はぜひ試してはいかがでしょうか…!
(たっかいですが…)
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